学生時代は建築のインテリアと設備を専攻し、建築環境が人にどのような影響を与えるかというテーマで研究をしていました。東日本大震災の時に、たとえ建物の構造体の損害が少なくても設備がダメになってしまったことで、人が暮らすための機能が失われたという事例が多くあったことを知り、設備の大切さを再認識しました。そんな影響もあって設備系の企業を中心に就職活動をし、その時に出会ったのが昭和コーポレーションです。事業内容や仕事のことをわかりやすく説明してくれたところがとても好印象でした。何か世の中のためになるモノを開発する仕事がしたいと思っていたので、ここなら自分の理想とする仕事ができそうだと思えたのが入社の決め手です。

設備の大切さに気づいた学生時代

今は技術開発室で、主力製品である配管支持具を中心としたオリジナル製品の特注品設計の仕事と、新製品開発の仕事をしています。

昭和コーポレーションは配管の熱を外に伝えないように支持できる「インシュレーションスリーパー」を業界に先駆けて開発していますが、他にも様々な製品を世の中に送り出しています。カタログに掲載し量産しているのはよく使われる汎用品で、それだけでは実際の建設現場のニーズに応えることはできません。建物において配管は血管に例えられるように、様々な太さのものが建物のすみずみに張り巡らされ、求められる性能も機能も、そして大きさも実に多くのバリエーションがあります。その配管を固定する支持具もサイズに合わせたり、使用される条件に合わせた断熱性や制震性を備えたりしなくてはいけません。そうした個別のオーダーに合わせて設計するのが特注品設計の仕事です。

特殊な用途の場合はさらに詳細な情報をヒアリングし、また、設計した図面通りに現実に製作できるかどうかを工場に確認しながらすすめなくてはいけません。なかなか奥が深い仕事なので、まだまだ勉強することばかりです。

奥が深い、特注品設計の仕事

最近は新製品開発の仕事にも携われるようになりました。新製品は様々な現場の課題を分析し、他社がまだ手がけていない特徴を持つものを開発するのが仕事です。昭和コーポレーションの真価が問われる仕事と言ってもいいかもしれません。市場調査、競合調査、アイデア出し、設計、試作、テストなど、新製品を世の中に送り出すまでにはたくさんのステップを踏む必要があります。まだその一部に関わっているだけですが、とてもやりがいのある仕事だと感じています。新製品開発チームに加わって半年。ようやく少しは役立っていると思えるようになってきました。特注品設計の仕事との両立はたいへんな部分もありますが、充実した毎日を送ることができています。

新製品開発という「やりがい」

SCHEDULE  ◎おもな1日のスケジュール

8:30

◎出社

自宅のある横浜から1時間くらい。始業までにメールチェックを済ませます。

9:00

◎仕事スタート

午前中や新製品開発の打ち合わせや実験をすることが多いです。

12:00

◎昼食・休憩

お昼はだいたいコンビニで購入。おにぎりとサンドイッチという組み合わせです。

13:00

◎特注品の設計

毎日一つは特注品の設計をするようにしています。簡単なものなら2時間くらいで仕上げます。残りの時間は新製品開発関連の仕事。

17:30

◎業務終了

ざっと翌日の確認をして、17:45ぐらいには退社。会社帰りは近くで働いている友人たちと食事に行くことも。

私の学生時代

研究に忙しい日々!

中学、高校と硬式テニス部でした。しかし大学では研究が忙しく、部活やサークルなどには参加できませんでした。それでも研究室仲間と暇をみつけては軽く打ち合うなど、テニスは時々楽しんでいました。アルバイトは3年半ずっとコンビニ。ほとんどが夕方から24:00までの勤務です。長く続けられたのは自分に合っていたんだと思います。